玄関ドアの修理！火災保険申請のポイント！

約8割以上の方が加入しているとされる火災保険、「玄関のドアが壊れた！」
その際に修理・交換にも適用できる可能性があります。
火災保険が「火災」での被害以外にも使えるということはご存じでしょうか。
玄関ドアが何らかの理由で壊れてしまった、破損してしまった
場合にも、その修理・交換費用を火災保険で補填できる可能性があります。
玄関が不慮の事故で歪んでしまったりガラスが割れてしまったりしたら防犯面でも不安ですよね。
どのような場合に火災保険の申請が可能なのか、具体的なケースをご紹介するとともに、
申請時の注意点や確認しておきたいポイントを解説します。

火災保険での修理とは？

火災保険の補償範囲が「火災」だけではないということは契約内容をご存じの方も多いと思います。
一般的なプランでは、火災だけでなく、風災・雪災・雹災・落雷・水災などの自然災害が補償範囲に含まれます。
（※プランや契約内容による。）
建物や家財に被害を受けた際に、申請し認められれば保険金が給付されるということです。例えば、以下のような場合です。
☑住んでいる家屋に強風で飛来したものがぶつかって窓が割れてしまった
☑積雪の重みで屋根の一部が破損してしまった
☑落雷によりテレビが故障してしまった

幅広く補償できるプランなら、盗難・衝突・破損なども補償範囲に含まれます。
まずはご自身の加入している火災保険のプランがどうなっているか保険証券を見て確認してみましょう。
自宅の屋根などが何かしらの被害に遭った際に「保険が使えるかもしれない」と思う方は多いでしょうが、
玄関や窓など小規模に思える被害だとつい忘れてしまいがちで非常に勿体ないです。
せっかく火災保険に加入しているのですから、その権利を有効活用し保険申請しませんか？

火災保険の対象によくあるケース

それでは玄関ドアの修理・交換に火災保険が適用になるケースの中で、よくあるものをご紹介します。

強風で玄関ドアが破損

⇒風災
台風や突発的な強風の勢いで玄関ドアの蝶番等が歪んでしまった、ドアにはめられたガラスが
割れてしまった。このような場合の修理・交換に火災保険が適用になるケースは多いです。

台風で庭木等が倒れて玄関ドアに激突

⇒風災
大型台風で庭木等が倒れてきた、ブロック塀が飛散した。それが原因で玄関ドアが歪んでしまったり
大きな傷ができてしてしまった場合です。
もちろん木やブロック塀だけでなく、風による飛来物が原因と認められれば火災保険の適用になります。

自動車等が突っ込み玄関ドアを破壊

玄関引き戸や勝手口が路地に面しているというお住まいも少なくありません。
運転をあやまった自動車が玄関へ接触、ドアを壊されてしまった。一刻も早く修理したいパターンです。
その復旧に火災保険が使えるケースは多いです。

子供が投げたボールが玄関ドアに当たってしまった。

⇒破損
お子様が遊んでいたボールが玄関ドアへ激突、玄関ドアのガラスが割れてしまった。大きく凹んでしまった、
このような場合でも火災保険の対象になる可能性があります 。
その他、家具の搬入時にドアにぶつけてしまったなど不慮の事故でも同様です。

空き巣により玄関ドアを破壊された

⇒盗難
空き巣などによって故意に玄関ドアの鍵を破壊された、扉に穴を開けられた、はめ込みガラスを割られた、
このような場合でも火災保険の申請が可能です。

補償範囲は？確認してみましょう

火災保険が適用になるよくあるケースをご紹介しましたが、いずれも補償対象になっていなければ適用されません。

火災保険は、保険会社やそのプランによって内容が違います。
火災保険に加入したとき、担当者に任せっきりだった方、じっくり比べて検討された方、いらしゃると思いますが、
どのような補償内容だったか覚えていらっしゃるでしょうか。火災保険に加入している方の約4割が補償範囲を把握
していない、という調査結果もあるようです。

玄関ドアに自転車をぶつけて壊してしまった。しかし補償範囲が火災・風災・雪災・雹災・落雷・水災のみだったら、
もちろん対象にはなりません。近年では加入者が内容を選べるような保険が多いので、保険料を抑えるために保証の
範囲を絞っている方も多いかもしれません。

また、火災保険には「建物」と「家財」の種類があります。玄関ドアは「建物」に分類されるので覚えておいてください。

注意！火災保険が適用にならないケース

被害を受けてから3年以上経っている

火災保険の請求期限は「3年」です。これは保険法で決められていることなのです。
あまり長い期間放っておくと、それが本当に被害に遭って壊れたものなのか、
古くなって壊れたものなのか、判断が付きにくくなります。
そういったものまで全て保険金を出していたら、保険会社が立ち行かなくなってしまいます。
生活に支障がない程度ならと、ついつい修理を先延ばしにしてしまうとうっかり3年を過ぎて
しまうかもしれません。3年以内だったとしても時間が経つと原因が分かりにくくなり申請が
通りづらくなる可能性もあるので、可能な限り速やかに申請しましょう。
ちなみに、玄関ドアの修理や交換を終えてしまってからでも3年以内なら申請できる可能性があります。

経年劣化と認められる

玄関ドアの破損や故障の原因が自然災害による直接的なものではなく、
経年劣化が原因だと判断されてしまうケースも実は多いです。
特に、築年数が長く少々古くなっていたような玄関ドア、既に壊れかけていた
玄関ドアだとその可能性が高いです。
このように、申請をしても保険会社に認められなければ保険金は給付されません。

免責金額以下の場合

火災保険には免責金額が設定されていることがあります。保険使用の際、
ある程度まではご自身で費用を負担する代わりに、保険料は抑えられるというものです。
免責金額は保険やプランによって1万円、3万円、5万円などの設定がありますが、
昔に契約されたもののままだとフランチャイズ方式といって20万～30万円ほどに
設定されていることもあります。
玄関ドアをカバー工法で交換すると、だいたい20万～50万円ほどかかるのが一般的です。
自己負担額以上の金額でないと保険金は出ないのでご注意ください。

●玄関ドア交換費用（損害額）と給付額

火災保険の申請方法

保険の申請に必要な書類の一部は街の玄関ドアやさんが作成しますが、申請そのものは
ご自身で行うことになります。少し面倒そうに感じますよね。
しかし実際にはその手順自体はそれほど難しいこともないのです。
やや難しいとすれば、保険会社に伝わるよう記録を取りその内容をしっかり申請することです。

1・被害の確認・写真撮影

玄関ドアが突発的な被害に遭ってしまった！まずは落ち着いて被害状況を確認しましょう。
ここで大切なのは、現場を写真に収めておくことです。
玄関ドアがひしゃげて外れてしまったり、ガラスが全て割れて散乱してしまったりしたら、
一刻も早く片付けておきたいと思いますよね。
もしも玄関ドアが閉まらないようなら防犯対策もしなければいけません。
しかしその前に、現場の状態や原因になったものが分かる様子を写真に納めておきましょう。
写真は火災保険申請の際にとても重要なものになります。

2・保険会社への連絡

加入している火災保険の保険証書を手に、窓口へ連絡しましょう。この時、
・どこにどんな被害があったのか
・いつ事故が起こったのか
・どのような原因だったのか
などを聞かれます。間違いなく答えられるよう事前にメモを取っておくと安心でしょう。
最近ではWeb申込ができるところも増えています。
すると、必要書類が保険会社から送られてきます。

3・玄関ドア専門業者へ連絡

玄関ドアの修理・交換ができる専門業者へ連絡しましょう。その際に火災保険を申請したい
ことを伝えておくと対応もスムーズです。
可能なら、申請のサポート経験がある業者を選ぶと安心です。

4・専門業者による点検・必要書類の作成

専門業者に現場調査に来てもらい、玄関ドアの修理や点検にいくらかかるのか、
見積書を出してもらいましょう。このとき、必要があれば写真も撮ってもらいましょう。
どちらも火災保険申請に必要なものになります。

5・申請書類の準備

火災保険の申請に必要な書類等は主に以下です。
●保険金請求書
…保険会社から送られてくる書類です。契約者氏名や住所、保険番号等基本情報を記入します。
●事故内容報告書
…保険会社から送られてくる書類です。いつどのような事故によって玄関ドアが被害を受けたのか
　記入します。保険会社の判断に重要なのでなるべく詳細に記入しておきましょう
●修理見積書
…4にて業者が作成する書類です。玄関ドアを復旧させるためにいくらかかるのか、算出してもらいます。
●現場と状況の写真
…1でご自身で撮影したものや、4で業者が撮影したものを併せて保険会社へ送ります。
　基本的には、「保険会社からの書類」にご自身で必要事項を記入するのみで、
　見積書は業者が用意しますのでご安心ください

6・支払い金額の確定・入金

以上の書類などから保険会社が判断し、給付されるかどうか、またその金額が決まります。
保険会社から事前に連絡があり、その後に口座へ支払われる流れです。
通常は申請日から支払いまで30日以内です。

火災保険使用時の注意点
自分で応急処置をしても大丈夫？

万一玄関ドアがドアとして機能しないほどに破損してしまったり、しっかり閉まらないような
状態になってしまったら、修理業者が来るまでそのままにしておくわけにはいかないですよね。
可能であれば応急処置をして持たせたいという場合もあるでしょう。

前述したように、現場の片付けなどを行うのであれば必ずその前に写真を撮っておきましょう。
しかし自分であれこれと修理をしようとしてさらに被害を大きくしてしまったら、保険適用が
認められなくなってしまうこともあります。
でもはやく修理をしなければさらなる被害が予測できるような場合なら、手を加えることは認められます。
応急処置は最低限にしておくのが良いでしょう。
すぐ業者に修理・交換してもらって、その後に申請することは問題ありません。
壊れた玄関のままで不安な場合には先に業者に来てもらいましょう。

修理や交換の全額が賄える？

必ずしも、玄関ドアの修理や交換にかかる費用の全額が火災保険で補填できるわけではありません。
いくら給付されるかは保険会社の判断によります。

また、火災保険の使用は「原状復旧」が原則です。
つまり、「壊れたものを元の状態に戻す」ために火災保険は使用できるのです。
とはいえ、元々と全く同じ建材や製品を使って元通りにするのは
実際には難しいことです。そこで「原状復旧」に必要と認められた金額が保険金として支払われるのです。
「この機会に、古い木製ドアから最新の電子キー付きの玄関ドアに取り替えたい。」
「寒さの原因だった玄関ドアを断熱性能の高いものにしたい。」
このような希望を叶えることには問題ありません。しかしそのために上乗せされる費用には
保険金は当てられないと考えておいてください。
※せっかく玄関ドアを取り替えるなら便利で生活を安心安全に変えるドアを選んでみませんか？

ここまで、火災保険で玄関ドアを修理・交換する方法やポイントについて順番に
ご案内いたしました。注意点が多く難しそう、面倒だなと感じてしまう方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし申請そのものは非常にシンプルで、ポイントは、原因と状況がしっかり
分かるように写真や書類を用意することです。
保険に加入しているのであれば保険金を受けることは正当な権利です。
予測できない事故や自然災害では予算が十分に準備出来ないこともあると思います。
保険を正しく利用して自己負担を軽減させましょう。

玄関ドア修理に火災保険が使えるのはこんなとき！申請のポイントまとめ

自然災害や不慮の事故で壊れてしまった玄関ドア、修理や交換に火災保険が適用できるかもしれません。
ご加入の火災保険の契約内容を確認してみましょう。
長年使った玄関ドアならこの機会に新しいものに交換してみませんか？
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火災保険の申請に必要な見積書や写真もご用意いたしますので、ご相談ください。