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価値の創造と挑戦

不動産業界から社会課題の解決へ

SENKO HONBU
2024.01.16

賃貸住宅で火災保険に入るべき??

賃貸住宅や賃貸アパートの住人にとって、火災保険の加入は義務ではありませんが、
無視や更新を怠ることで大家に対する損害賠償責任などのリスクが生じます。
このため、火災保険の選び方について考え、具体的な手順と注意点について解説します。

この記事でわかること

賃貸住宅における火災保険の必要性
賃貸住宅における火災保険の選び方
賃貸住宅における火災保険の注意点

賃貸住宅における火災保険の必要性

賃貸住宅や賃貸アパートにおける火災保険の選び方には、以下の手順があります。また、火災保険の加入方法としては、
不動産会社が紹介するものに加入するか、自ら保険を選び加入するかがあります。

1. 火災保険の選び方の手順:

a. 不動産会社の提案に注意

不動産会社が紹介する火災保険には加入が強制されているわけではありません。
提案を受けた際には、無闇に契約せず、注意深く内容を確認しましょう。

自己調査と比較

勧められた保険だけでなく、他の保険商品も調査し比較検討します。
保険料や補償内容、特典などを比較することで、最適な選択が可能です。

ポイントの判断

家財保険、借家人賠償責任保険、個人賠償責任保険など、必要なポイントを明確にし、それぞれの加入の是非を判断します。

2. 火災保険の加入方法:

a. 不動産会社の紹介保険に加入

不動産会社が紹介した保険に加入することも一つの方法ですが、注意が必要です。
提案された内容が本当に必要であるか、他の選択肢と比較して検討しましょう。

個人での保険選定と加入

自分で保険会社を選定し、加入手続きを行うことも可能です。
インターネットや保険会社の担当者に相談し、自分に合ったプランを見つけましょう。

3. 加入する保険の選び方:

a. 家財保険の重要性

賃貸住宅では建物保険は大家が負担するため、住人は主に家財保険に焦点を当てるべきです。
生活に必要な家具や家電、個人の所持品に対する補償が含まれています。

b. 借家人賠償責任保険の必要性

 周囲への損害を補償する借家人賠償責任保険は重要です。
例えば、近隣の火災の原因になった場合などに、責任を問われないように備えることが求められます。

c. 個人賠償責任保険の検討

日常の事故やトラブルに対応するための個人賠償責任保険も検討対象です。
隣人トラブルや突発的な事故に備え、自己のリスクを軽減するために加入を検討します。

これらの手順を踏んで、自分に合った火災保険を選び、賢明な保険加入を行いましょう。

地震保険の検討

賃貸住宅や賃貸アパートにおける火災保険の選び方の最後に検討すべきポイントは、地震保険の加入についてです。
賃貸住宅の場合、建物自体の地震による損壊に対する補償は通常大家が担当します。しかし、賃貸人が考慮すべきは、
地震により電化製品や家具などの家財が損傷した場合の補償です。

【地震保険の主な内容】

全損: 家財の損害額が時価額の80%以上 → 保険金額の100%
大半損: 家財の損害額が60%以上80%未満 → 保険金額の60%
小半損: 家財の損害額が30%以上60%未満 → 保険金額の30%
一部損: 家財の損害額が10%以上30%未満 → 保険金額の5%

ただし、地震保険は火災保険と同時に加入が必要であり、この組み合わせにより家財の地震による損害に備えます。
火災保険に地震特約を追加する形で加入し、不測の事態に備えましょう。

【保険料の例】

会社A: 6,870円(月額)、家財補償100万円、借家人賠償2,000万円、個人賠償3,000万円
会社B: 6,000円(月額)、家財補償185万9000円、借家人賠償2,000万円、個人賠償2,000万円
会社C: 4,000円(月額)、家財補償100万円、借家人賠償2,000万円、個人賠償1億円

保険会社ごとに月々の保険料は異なりますが、しっかりとした補償内容を持つ家財保険を選ぶことが重要です。

地震保険の料金控除の適用

賃貸住宅の場合も、地震保険の料金は税金の還付の対象となります。火災保険が対象外である中、地震保険の料金は
節税の手段として利用できます。年末調整や確定申告時には、保険会社から送られてくる控除証明書を活用し、
税金の還付を受けることができます。これにより、地震保険の加入が賢明であり、その料金を節税に活かすことができます。
火災保険と地震保険の組み合わせにより、家財の損傷に対する包括的な保護を確立しましょう。

引っ越し時の火災保険の重複加入に注意

引っ越し時における賃貸住宅の火災保険に関する注意点として、重複加入に気をつけることが挙げられます。
賃貸住宅から別の賃貸住宅への引っ越し時に、契約期間に合わせて新たに火災保険に加入することが一般的です。
しかし、注意が必要なのは、前の住まいで契約していた火災保険を忘れ、新しい住まいに引っ越してから改めて
保険に加入してしまうと、前の契約の期間と新たな契約が重複してしまう可能性があることです。通常、引っ越しに
伴い新しい火災保険に加入することが一般的であり、その際に前の住まいでの契約を解約することが望ましいです。
引っ越しを機に新しい契約を結ぶことで、重複加入によるリスクを避けることができます。

 

火災保険は自分で加入できる!不動産会社の勧める保険に注意

火災保険は自分で選んで加入することが可能ですが、注意が必要なのは不動産会社が提案する保険に対して慎重になること
です。不動産会社は特定の保険代理店と提携しており、自らの利益のために相場よりも高額な保険を奨めることがあるかも
しれません。契約書が平然と提供され、内容を確認せずに記入したり、言われるがままに加入することは危険です。
引っ越し時期は多忙なこともありますが、自らで火災保険をリサーチし、必要な補償を検討することが重要です。
不動産会社の提案に騙されず、自分に合った保険を見つけましょう。

賃貸住宅の火災保険の更新忘れに対処法

火災保険の更新を忘れると、保険が切れた状態と同じになります。無保険の状態で火災が起きた場合、高額な費用が
自己負担となります。更新を忘れる可能性がある場合は、自動で更新されるように切り替えることがおすすめです。
特に、管理会社が変わるなどで更新案内が遅れる場合や、郵便物を確認せずに更新案内を捨ててしまう場合、
更新手続きを後回しにしたまま忘れる可能性があるので、これらのケースにも注意が必要です。

まとめ

賃貸住宅の火災保険は慎重な選択が求められます。損害を未然に防ぐためにも、契約内容や更新に関する事項を確認し、自分に合った保険を見極めることが大切です。

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