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不動産業界から社会課題の解決へ

SENKO HONBU
2024.01.15

雪災とは?雪害で自宅の被害に使える保険と適用条件を開設

急激な大雪によって自宅に被害が発生した場合、その補償対象として「雪災」があります。この記事では、雪災の基本的な概念、関連する保険の条件、そして雪による被害の一般的な事例について詳しく解説します。

この記事でわかること

・雪災で使える保険と基本的な補償項目
・雪災で損害の出やすい事例

雪災とは?

雪災は、大雪や豪雪、雪崩などによって引き起こされる損害を指します。

雪災で自宅の被害に使える保険の種類

自宅が雪によって被害を受けた場合、補償を受けるための主な手段は「火災保険」です。これは雪の重みや落下、
雪崩によって建物や家財に生じた損害を対象としています。

補償内容は「建物」と「家財」で分けられている

火災保険では、補償の対象が「建物」と「家財」に分かれています。契約時には、両方を対象にするか、
「建物のみ」を選択するかが選択できます。契約内容は保険証券で確認できます。「建物」か「家財」の判別の基準は、
動かせるかどうかです。動かせないものが「建物」、動かせるものが「家財」に分類されます。ただし、
この基準は保険会社によって異なる場合もありますので、契約内容を確認することが重要です。

雪災で補償される「建物」と「家財」について

雪災の場合、通常は建物が主な被害を受けます。雪の重みや雪崩による構造物への損害が一般的です。
家財に損害が生じる場合は、雪崩で建物が押し潰されるなど極めて深刻な被害が発生した場合に限られます。
雪解け水による洪水は雪災の補償範囲外となります。雪による被害でなく水による被害が発生した場合、
それは「水災」の補償項目となり、別途水災に対する保険に加入する必要があります。
これらの情報を踏まえ、雪災に対する保険の契約内容や補償範囲を理解することは、
万が一の際にスムーズな補償を受ける上で非常に重要です。

雪災で保険申請が多い損害事例

雪災による被害で保険の申請が多い事例は、「雨樋」「屋根」「カーポート」が特に挙げられます。
これらの構造物は雪の重みで傾いたり損傷することが一般的です。たとえば、雪の重みで歪んでしまった雨樋は、
排水の悪化や雨漏りの原因となります。屋根は、落雪によって瓦が損傷することや、雪の重みで軒先がゆがむことが
あります。これらの損害は早急に修理しないと、建物全体への被害が拡大する可能性があります。

火災保険が対象外になるケース

被害を受けていても、保険の契約内容に不備がなくても、火災保険の適用が対象外になることがあります。その主なケースは以下です。

経年劣化、老朽化が原因の場合

壊れた原因が経年劣化や老朽化の場合、火災保険の対象外となります。
雪による損害か経年劣化かの判断は難しく、専門家の調査が必要です。

被害を受けてから3年を超過している場合

火災保険には申請期限があり、3年を超えた場合は補償の対象外となります。
雪の多い地域では、損害がいつ生じたかが判別しにくいため、早めの申請が重要です。

損害が免責額以下の場合

約2010年ごろからの火災保険契約では、多くの加入者が保険料を節約するために、保険金の支払いに免責金を設定する
傾向があります。例えば、上記の契約では3万円の免責金額が設定されていますが、損害額が免責金以下の場合、
保険金の支払いは行われません。認定金額から免責金額を差し引いた金額が、最終的に受け取ることのできる保険金となります。

火災保険の申請方法

火災保険の申請は契約者本人が行う必要があります。しかし、保険会社へ提出するための書類が複数あり、
これらを整えることが難しいため、多くの人が火災保険の利用を躊躇しています。
必要な書類は以下の通りです。
保険金請求書
事故内容報告書
修理の見積書
自然災害であることを証明する写真

書類提出後、保険会社の調査員が損害箇所を確認し、現地確認時には損害状況や提出した見積書の工事内容について説明が
必要な場合もあります。火災保険や建物に関する高度な専門知識が求められ、自己解決が難しいため、専門家や業者の協力が
必要です。ただし、火災保険の申請はほとんどお任せで簡単に行える場合もあります。
具体的な手順や詳細については、関連記事をご参照いただければと思います。

保険金を使っても保険料は上がらない

補足として、「小さな被害で保険を使用すると、次年度や更新時に保険料が上昇してしまうのではないか」という懸念が
生じることがあります。しかし、火災保険には自動車保険のような「等級」が存在しないため、次年度の保険料は使用に
よって上昇することはありません。そのため、この点については心配する必要がありません。

まとめ

このコラムでは、「雪災」による建物の損害に適用される保険について解説しました。
雪による損害が生じた場合、火災保険を利用できます。被害の多い事例としては、雪の重みや落下により雨樋、屋根、
カーポートに損害が発生するケースが挙げられます。雪災による被害は見えにくいため、実際に調査してみると
見つかりやすいです。解決が難しい場合は、専門の業者に相談すると迅速に解決できます。当社も火災保険の申請サポートを
行っておりますので、気になる点があればお気軽にご相談ください。

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